“上昇綺龍 ~アジアをひとつに~”はアジアの結束をテーマに制作されたパフォーマンスアート作品である。2015年9月17日、福岡アジア文化賞セレモニーにて実演された。
墨絵アーティスト 西元祐貴氏の力強い墨絵と、デジタル技術(身体センシング、3DCG、プロジェクション)をコラボレーションして制作された。描かれる虎、魚、鳥の3体の動物はアジアの陸海空の自然を象徴しており、一体が描かれる毎にアジアの風景とともに画面内を縦横無尽に動きまわる。最終的に陸海空の三体が1つとなり、アジアの神獣である龍へと昇華されることでアジアの結束が表現される。

西元氏のパフォーマンス、身体のリアルタイムセンシングと墨の流体エフェクトによる強調、描画エリアと上部の巨大プロジェクタの連携、シームレスに出現する3DCGによる墨の動物など、アナログとデジタルを密に連携させて一つの作品として完成させた。

工藤はシステムの統括を担当。他のアーティストやクリエイターさん、また学生さんとも一緒に作れたので、楽しかった。

制作:石本俊介、坂本直哉、大目貴之、小杉俊介、岡本紗絵、溝口智之、栗原満留、入江信之介
   工藤達郎、annolab:藤岡定、モンブラン・ピクチャーズ:吉田真也, 猪口大樹、松隈浩之

墨絵アート・パフォーマンス:西元裕貴

music:伊原脩

Hardware: Windows PC(OS 10), Microsoft Kinect v2, Projector x2
Software/Library: Openframeworks 0.8.4(Addon:ofxFlowTools), Visual Studio 2012