FIRE-net-WORKSは、遠隔から参加可能なデジタル花火大会である。この花火大会には、ビデオ会議システムを用いて世界のどこからでもユーザが参加でき、参加者にはリアルタイムに生成された3DCGの打上花火の映像が配信される。また、それぞれのカメラで捉えた参加者の顔を表情認識AIで常に認識し、その”笑顔”を花火に加工して即座に打ち上げる独自の参加性がある。
本イベントは、COVID-19の影響により対面で会うことのできない人々を、情報通信技術を用いて笑顔で1つに繋げることを目標として実施を行った。筑後川花火大会(福岡県久留米市)や各種対面イベントの中止を背景として、地元の商工会議所からの要請をうけて制作を行ったものである。コロナ禍の状況下でも一般参加が可能な花火大会の形を模索した結果、普及が加速したビデオ会議システムを仲介として、表情をスイッチとする単純な参加性により幅広い年齢層・パーソナリティでも参加できるように設計した。地元久留米市を主な対象とする3回の公演の後、医学系学会・研究会の中で2回、また国際学会の中で2回海外公演を行った。人種や年齢、性別問わずに多くの笑顔の花火が打ち上がり、国をこえて共有された。
海外公演時の様子はこちら(海外ユーザの録画データより)。
制作:久留米工業大学 工藤研究室(池田雄一郎、園田航一、菊政弘晃、工藤達郎)
技術協力:九州大学病院アジア遠隔医療開発センター(TEMDEC)
イベント主催:(株)ハイマート久留米
-Music-
打上花火 – DAOKO × 米津玄師|Covered by Groovy groove
Hardware: Windows PC(OS 10)
Software/Library: Unity 2020, Visual Studio 2019, ZOOM, Microsoft Azure Face