“DynamicProjection[OCTA]”は、人がその場で動かすオブジェクトに対して、追従して映像を投影する動的プロジェクションマッピング(DPM)作品である。本作品は、プリレンダリングではない高精度なDPMを世界的にも早期に実現したものである。箱に対する光の収束と発散、パネル縁での跳ね返りと空間での浮遊が切り替わる玉、虫のようなオブジェクトを捕まえることで箱の中で実体化する3D物体など、DPMで実現できるベーシックな表現とは何かを考え、パフォーマンスとしてまとめた。

箱やパネルの表面には光学式モーションキャプチャ装置のマーカーが付与されており、この3次元位置情報から、映像を幾何学的に変換して投影を行っている。箱の内部に物体が存在するかのように見せる3Dプロジェクションマッピングでもあり、内部の物体はリアルタイムに物理演算されている。また、自由視点でも立体的な閲覧が可能。

制作:工藤 達郎, 川端慧, 土下竜人(music)

Hardware: Windows PC, Projector, Motion Capture System(MAC3D System)
Software/Library: Visual Studio C++2011, OpenGL, GLSL, Bullet Physics